「ダイハツ工業は潰れるの?」
「認証不正があったけれど、今後は大丈夫?」
「転職したあとにリストラされない?」
ダイハツ工業への転職を考えていると、このような不安を感じる方もいるでしょう。
特に2023年に認証不正問題が大きく報じられたことで、
「ダイハツ やばい」
「ダイハツ 潰れる」
「ダイハツ リストラ」
といった言葉を検索した方もいるかもしれません。
結論から言えば、
です。
ダイハツ工業はトヨタ自動車の完全子会社であり、2026年4月1日時点で13,009人の従業員が在籍しています。
また、2025年度は国内生産が2年連続で前年を上回り、世界生産・国内販売・世界販売も前年を上回りました。
一方で、認証不正が重大な問題だったことに変わりはありません。
会社は現在も再発防止や組織・風土改革を継続しており、
と考えるのも適切ではないでしょう。
私自身、20代・30代・40代で3回転職してきました。
転職先としてダイハツ工業を見るなら、
「会社が潰れるか?」
という大きな問いだけでなく、
まで落とし込んで確認することが大切です。
この記事では、認証不正後のダイハツ工業の現在、リストラの噂、再発防止策、今後の事業、転職前に確認したいポイントを整理します。
なお、ダイハツ工業の年収や現在の中途求人の給与条件については、ダイハツ工業の年収と評判は?転職3回の機械設計者が見るべき点を解説で詳しく整理しています。
\今の経験を活かせるメーカー求人を相談/
30秒で簡単登録!
※2026年1月1日~3月31日の対象者平均。
年収アップを保証するものではありません。
ダイハツ工業が「潰れる・やばい」と言われる最大の理由は認証不正

ダイハツ工業について
と不安視される大きなきっかけとなったのが、型式指定申請に関する認証不正問題です。
第三者委員会の調査結果を受けてダイハツが2023年12月に公表した内容では、25の試験項目で174個の不正が判明しました。
対象はダイハツブランド車だけでなく他社へのOEM供給車も含め、64車種・3エンジンに及びます。
その後、国土交通省から是正命令を受け、一時は国内全工場の稼働停止にもつながりました。
自動車メーカーにとって、認証は安全・環境性能を確認し、市場へ製品を出すための根幹となる業務です。
その部分で長期間にわたる不正が見つかった以上、
という不安が生まれたのは無理もありません。
ただし転職判断では、
と、
2026年現在も当時と同じ状態なのか
を分けて確認する必要があります。
2026年現在、ダイハツ工業がすぐに潰れると考えにくい3つの理由
企業の将来を断定することはできません。
ただ、現在確認できる情報を見る限り、
「認証不正があったから、近いうちにダイハツがなくなる」
と単純に考える状況ではありません。
1.トヨタ自動車の完全子会社
ダイハツ工業は2016年にトヨタ自動車の完全子会社となりました。
認証不正後もトヨタは新体制づくりや会社再生を支援しています。
2024年には、小型車の一部事業についてトヨタ側の関与を強める体制変更も行われました。
トヨタブランドの小型車では、Toyota Compact Car Companyが開発から認証まで責任を持ち、ダイハツへ業務を委託する形へ変更されています。
つまり、不正問題をきっかけに、
と見る方が現状に近いでしょう。
2.生産・販売は回復している
認証不正直後は、生産・出荷停止によって大きな影響が出ました。
ただ、
というイメージは2026年時点では修正した方がよいです。
ダイハツが2026年4月に発表した2025年度実績では、
- 国内生産:2年連続増
- 世界生産:3年ぶり増
- 国内販売:3年ぶり増
- 世界販売:3年ぶり増
となっています。
さらに2026年3月単月でも、国内生産は8か月連続、国内販売は7か月連続で前年同月を上回りました。
不正問題による影響がすべて解消したとまでは言えませんが、生産・販売が止まった状態からは明確に状況が変わっています。
転職者として企業を見る場合にも、「不正発覚直後の2024年」と「2026年現在」を分けて考えた方がよいでしょう。
3.現在も採用活動を行っている
ダイハツ工業の公式採用サイトでは、2026年現在も新卒・キャリア・デザイン・生産関係職・期間社員など複数の採用窓口が案内されています。
キャリア採用についても、技術系を含めた求人募集が行われています。
もちろん、
という意味ではありません。
ただ、
という状況でもありません。
転職希望者としては、会社全体の噂よりも、現在どの領域で人材を募集しているのかを見ることも重要です。
ダイハツ工業でリストラはある?「静かに始まっている」とは断定できない

認証不正問題が起きたことで、
「人員削減されるのでは?」
「リストラが始まるのでは?」
と心配する人もいるでしょう。
ただし、ここはイメージを大きく修正したい部分です。
2026年8月時点でダイハツ工業が大規模な希望退職募集や正社員の一律人員削減を公表している事実は、今回確認した公式発表からは確認できませんでした。
したがって、
という推測はやめた方がよいでしょう。
組織改革とリストラは分けて考える
一方、認証不正を受けて組織体制が変更されているのは事実です。
- 開発・評価・認証業務の分離。
- 品質統括機能の強化。
- 内部監査の強化。
- トヨタとの役割分担の見直し。
- 「三つの誓い」改革推進部の設置。
こうした組織変更は進められています。
ただし、
ではありません。
- 部署名が変わる。
- 担当業務が変わる。
- 責任・権限が整理される。
- 人材配置が変わる。
こうした変化と「社員を減らすリストラ」は分けて考える必要があります。
転職者なら、
「ダイハツはリストラするのか?」
という漠然とした質問だけではなく、
を確認した方が実際の転職判断に役立ちます。
メーカー転職では、会社名や年収だけでなく、担当製品・配属部署・設計体制・担当工程まで確認することが大切です。
認証不正後、ダイハツ工業は何を変えた?
不正問題について企業研究するときは、
で情報を止めず、
まで確認したいところです。
ダイハツは再発防止策を「三つの誓い」として整理し、
- モノづくり・コトづくり改革
- 経営改革
- 風土改革
を進めています。
2025年1月の第4回進捗報告では、再発防止策の全項目が「実施済み」または「継続して実施中」の段階へ移行したと報告されています。
もちろん、
という意味ではありません。
企業風土は制度を作っただけですぐに変わるものではないからです。
ただ、2023年末当時の状態から何も変わっていないわけでもありません。
開発スケジュールを見直す
認証不正の背景には、業務量に対して十分なリソースを確保できず、開発日程にも余裕がなかったことが挙げられています。
再発防止策では、開発に必要な業務量を見積もり、それに見合う体制を構築することが明記されています。
プロジェクト途中で問題が出れば、立ち止まって議論する考え方も示されています。
設計・開発職への転職を考える人には関係の深い部分です。
開発・評価・認証の責任を分ける
従来の問題を踏まえ、
- 開発
- 評価
- 認証
それぞれの責任と権限を明確にする組織変更も行われています。
認証プロセスについても複数段階でチェックし、さらに品質保証部が第三者視点で確認する体制へ変更されています。
必要な人材を確保・育成する
法規認証や安全性能の評価・開発を担う部署では、人員の確保と育成を計画的に進めることも公表されています。
また、全従業員への法規・認証教育や技術者倫理教育も継続して実施する方針です。
「声を上げやすい職場」への風土改革
不正問題では、現場と経営・管理職とのコミュニケーションも大きな課題になりました。
現在は、経営陣と従業員が対話する場を増やすことや、内部通報制度の改善、外部の弁護士窓口の追加なども進められています。
転職者として重要なのは、
「昔の口コミは全部間違い」
と考えることでも、
「昔の企業文化が今もそのまま」
と考えることでもありません。
改革後、自分が応募する職場では実際にどう運用されているのか。
ここまで確認するのがおすすめです。
ダイハツ工業の今後は「軽自動車を中心としたモビリティ」が軸

認証不正後の2024年4月、ダイハツは今後の事業方針として、
を目指すと発表しました。
これは、会社として何を強みにしていくかを改めて絞った形です。
国内では軽自動車を軸にする
国内では、ダイハツが長年得意としてきた軽自動車を中心に、良品廉価なクルマづくりを磨く方針です。
軽自動車BEVにも挑戦することを明記しています。
機械設計者として考えるなら、
- 車体
- シャシー
- 樹脂部品
- 電動パワートレーン
- 安全性能
- CAE
- 生産技術
など、自分の経験と今後の募集領域がどのようにつながるのかを見ておきたいところです。
新興国の小型車事業も続く
ダイハツは国内の軽自動車だけを手掛けている企業ではありません。
インドネシアやマレーシアを中心に、小型車事業も展開しています。
2025年にはインドネシアで新車両工場の本格稼働を開始しました。
同年にはインドネシアでロッキーのハイブリッド車も発表しています。
2026年にはマレーシアでハイブリッド車の現地生産・販売実証事業も進めています。
そのため、
と一括りにするのも現状とは少し違います。
トヨタとの連携は今後も重要
電動化・知能化や新興国事業では、トヨタとの連携を深めることが会社方針として示されています。
一方で、認証不正後にはトヨタ側が開発・認証責任をより強く担う領域も増えました。
これは転職者にとって、
だけで見る話ではありません。
今後、
- ダイハツ自身が担う技術領域
- トヨタと共同で進める領域
- トヨタから委託される仕事
の境界が変化する可能性があります。
応募時には、自分が入る部署が今後どんな役割を担う予定なのかを確認する価値があります。
メーカー転職では、会社名や年収だけでなく、担当製品・配属部署・設計体制・担当工程まで確認することが大切です。
ダイハツの離職率は高い?公式データで確認できること

ダイハツのサステナビリティ関連データでは、自己都合退職者数が公表されています。
| 年度 | 自己都合退職者数 |
|---|---|
| 2020年度 | 221人 |
| 2021年度 | 218人 |
| 2022年度 | 282人 |
| 2023年度 | 272人 |
| 2024年度 | 328人 |
ただし、これは離職率ではなく人数です。
したがって、
と結論づけることもできません。
会社全体の人数だけでなく、採用数や従業員総数、年齢構成なども関係するからです。
また、2024年度の年間残業時間等は223.6時間、年休消化率は89.6%と公表されています。
会社全体の参考値としては確認できますが、
自分が応募する設計部署の残業や休暇取得状況を表した数字ではありません。
転職判断では、
「ダイハツ全体の離職率は高い?」
よりも、
「この部署では中途入社者がどの程度定着しているか」
「退職する人にはどのような理由が多いか」
「繁忙期はいつで、残業はどの程度か」
まで確認できると、判断材料として使いやすくなります。
「ダイハツはやばい・やめとけ」という評判をどう判断する?
ダイハツ工業については、認証不正があった以上、ネガティブな口コミがあること自体は不思議ではありません。
ただ、
「やばい」
「やめとけ」
という言葉は、転職判断としては情報量が少なすぎます。
私なら、口コミを次のように変換します。
「会社の将来が不安」
→ 現在の生産・販売・採用状況を見る
「企業風土が不安」
→ 再発防止策と応募部署での運用を確認する
「残業が多い」
→ 配属候補の繁忙期・実際の残業を確認する
「評価されない」
→ 中途入社者に期待される役割と評価方法を確認する
「仕事内容が大変」
→ 担当製品・担当工程・裁量範囲を確認する
口コミを会社の結論にせず、
として使うイメージです。
ダイハツ工業への転職が検討しやすい人
ダイハツ工業を転職候補として具体的に検討しやすいのは、
- 小型車・軽自動車の開発に携わりたい人
- 完成車メーカーで設計から評価・量産まで経験を広げたい人
- これまでの自動車・自動車部品の経験と重なる求人がある人
- 会社が変革している時期であることも理解したうえで、新しい仕事に挑戦したい人
- 会社名や平均年収だけでなく、仕事内容まで確認して転職先を選びたい人
です。
特に機械設計者なら、
が重なる求人があるかを確認してみてください。
ダイハツ工業への転職を慎重に検討したいケース
反対に、
「トヨタグループだから将来は絶対に安心」
「平均年収が高そうだから応募したい」
「有名な完成車メーカーなら仕事内容は何でもいい」
という場合は、もう少し情報を確認した方がよいでしょう。
認証不正後、ダイハツでは組織や仕事の進め方が変わっています。
今後のトヨタとの役割分担も含め、担当部署によって変化の影響は異なる可能性があります。
転職後に、
とならないためにも、
- 担当製品
- 担当工程
- 配属部署
- 中途入社者に期待される役割
- 年収
- 勤務地
- 働き方
- 今後積める経験
まで確認しておきたいところです。
年収や現在の求人条件については、ダイハツ工業の年収と評判は?転職3回の機械設計者が見るべき点を解説で詳しく整理しているので参考にしてください。
まとめ|「潰れる」という噂より現在の事業と自分の求人を見る
ダイハツ工業が「潰れる」「やばい」と言われる大きな背景には、2023年に明らかになった認証不正問題があります。
64車種・3エンジンに関する不正が判明し、国内全工場の稼働停止や国土交通省からの是正命令にまで発展した重大な問題でした。
この事実を軽く見るべきではありません。
一方、2026年現在は、
- 再発防止策の全項目が実施または継続実施の段階へ移行。
- 2025年度の国内・世界販売が前年を上回る。
- 国内生産も回復。
- 現在もキャリア採用を実施。
- トヨタとの連携強化。
- 軽自動車を軸とする新しい事業方針。
といった動きも確認できます。
そのため、
「不正を起こしたから潰れる」
と結論づけるのも、
「トヨタの子会社だから絶対安心」
と考えるのも、どちらも転職判断としては極端です。
私自身、20代・30代・40代で3回転職してきましたが、会社の将来性を考えるときも、最終的には自分の求人まで落とし込むことを重視しています。
ダイハツ工業についても、
- 会社は今後どうなるのか。
- その中で応募部署は何を担うのか。
- 自分はどんな経験を活かせるのか。
- どんな仕事を任されるのか。
- どんな条件が提示されるのか。
ここまで確認したうえで判断するのがおすすめです。
年収・給与・現在の機械設計求人を詳しく確認したい方は、ダイハツ工業の年収と評判は?の記事もあわせて確認してみてください。
この記事で紹介した企業が気になる方は、他のメーカー企業とも比較しながら判断するのがおすすめです。
メーカー転職で見るべきポイントや企業別評判をまとめて確認したい方はこちらです。
機械設計者の転職全体の流れを知りたい方はこちらです。
メーカー技術職の求人や相談先を比較したい方はこちらです。

